毎日らぼ

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小林幸子さんとニコニコ動画についての考察

2013年9月6日、歌手の小林幸子さんがニコニコ動画に動画を初投稿し、話題を呼んだ。

【初投稿】ぼくとわたしとニコニコ動画を夏感満載で歌ってみた【幸子】 ‐ ニコニコ動画:GINZA


その後もいくつか動画を投稿、最新のものではボーカロイド曲として大人気の「千本桜」を歌っている。

【小林幸子】千本桜 歌ってみた【職人さん大歓迎】 ‐ ニコニコ動画:GINZA


さらにコミケ86にも登場。CDを手売りした。

2012年、事務所騒動もあった小林幸子。この騒動後、紅白歌合戦には出場していない。しかし今日、紅白 歌合戦に出場しなくともニコニコ動画に動画を投稿、ニコニコ主催イベントにも積極的に参加し、その人気は騒動以前よりも高くなっているだろう。

しかし、一般に活躍している人間がニコニコ動画に投稿しようものなら、有名人だから、売名乙、などと叩かれる可能性もあっただろう。しかし、どちらかと言えば小林幸子さんはユーザーに受け入れられている。
なぜ小林幸子さんがここまでニコニコ動画ユーザーにに受け入れられているのだろうか。今回はこのことについて考察したい。(以下、小林幸子さんを小林幸子とする)

 

まず、小林幸子の歌についてユーザーとの関わりを述べたい。
【アニメを介した認知】
まず考えられることは、ニコニコ動画のユーザーがポケットモンスターを見ていた世代であるということだ 。小林幸子ポケモンのエンディング曲を何曲か担当している。

もう一度子供に戻ってみたい - YouTube

また、アニメ映画の主題歌も歌っており、例えば
クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲」

クレヨンしんちゃんモーレツオトナ帝国 ED曲 元気でいてね こばやしさちこ - YouTube

ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」

【ポケモン】風といっしょに【ミュウツーの逆襲】 - YouTube

などの主題歌を担当しているのだ。特に名作だと言われ続けている作品の主題歌を歌っている。アニメ作品を通じて、ユーザーに小林幸子自体が認知された、ということが考えられる。

【ラスボス化による認知度】
小林幸子といえば、NHK紅白歌合戦に出場した際のド派手な衣装である。小林幸子が出場していた際、ネ ット界隈ではいつも大晦日の衣装が話題となった。また、ネットだけでなくド派手な衣装は目を引き、紅白歌合戦を視聴している人皆が話題とする。もちろん、家族で見ていれば家族間の話題となるだろう。このラスボス化もまた認知度の上昇につながったといえる。

【精力的な取り組み】
アニメなどコンテンツとは関わりないが、小林幸子自身、様々な取り組みを行っている点にも注目したい。
2004年に発生した中越地震新潟県山古志村(現長岡市山古志地区)は甚大な被害を受けた。小林幸子は村の人たちと復興支援の交流を続け、2006年に山古志地区に小林幸子田ができる。小林幸子はこの田んぼに毎年訪れ、10年経った今年も田植え・稲刈りに参加している。小林幸子自身が新潟出身ということもあるだろうが、精力的な活動を行っていることがわかる(2007年の中越沖地震の際も復興支援活動を行っている)。また、東日本大震災の時にもツアー用トラックを使い被災地を訪れており、災害の際にいち早く駆けつけ、被災者をねぎらう活動をしていることが判るだろう。


つまり、小林幸子がニコニコユーザーに受け入れられているのは
「ニコニコユーザーの世代が小林幸子の歌を知っている」
「歌を知らなくても小林幸子を知っている(いい意味で)」
「震災復興をはじめとした精力的活動」
によるものであると言える。
過去のご活躍が、今までのファン層を越えて新しいファン層を獲得することにつながっているのである。

 

また、小林幸子の活躍は一つのことが言える。たとえ芸能界を干されてTV番組に出なくなっても、ファンが存在し続け、さらに増やすことにも繋げられると。

 


余談だが、個人的には小林幸子さんに「風といっしょに」を歌って動画としてアップしてほしいと思う。


【参考記事一覧】
http://mantan-web.jp/2014/08/17/20140817dog00m200002000c.html
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20120405/enn1204051140005-n1.htm
http://blog.us-inc.net/news/4931/
http://news.livedoor.com/article/detail/5491667/